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「がん」の、これがベスト! 検診&治療

早期発見が大切です

「がん」の、これがベスト!検診&治療

2人に1人はがんになる時代。でもやっぱり、がんにはなりたくないもの。がんを受け止めて、それをはね返す力、すなわち「応力(おうりょく)」こそが、がんを予防・克服するカギになるそうです。今号の特集を参考に、がんに負けない応力を養いましょう。

構成╱高谷優一 取材・文╱宇山恵子


がんは「ジキルとハイド」 おとなしい→暴れ者に

「がん細胞というのは『ジキルとハイド』みたいに、コロコロと性格を変えることができるのです」と言うのは東京医科歯科大学教授の稲澤譲治(いなざわじょうじ)先生。がん遺伝子の研究で日本のトップを走るドクターから、興味深いコメントが出ました。
 すべてのがんは暴れ者で私たちに突然襲いかかる…と思いがちですが、実際は、そうではありません。がんは私たちの体内で毎日生まれているそうです。えっ! それなのに私たちはなぜ、毎日を元気に暮らすことができるのでしょうか?  ほとんどのがんは生まれては消えていく「おとなしい」がんなのですが、何かのきっかけで、生き残ってしまい、どんどん増えていく「暴れ者の」がんに変身するのです。
 「暴れ者の」がんが怖いのは、周りに広がっていく「浸潤(しんじゅん)」だけでなく、居場所を変えてがんを増やす「転移(てんい)」を起こし、正常で元気な細胞を壊していくからです。同じがんが、おとなしい性格から、暴れ者の性格に変化するというがんの特性をまず覚えてください。


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いまさら、という声もありますが

なぜ早期発見が大事なのか

稲澤譲治(いなざわじょうじ)先生
東京医科歯科大学 難治疾患研究所教授

早期発見には、自覚症状がないうちから、「自分はどのがんにかかりやすいか?」を知ることが重要で、その手掛かりになるのが両親、きょうだい、祖父母、おじおば、いとこなどの病歴です。
「実は私も父が心筋梗塞、母が大腸がん、腎臓病の病歴があり、自分自身も肥満が気になってきたので、50代半ばでダイエットに挑戦し、80㎏あった体重を72㎏に減量し、維持し続けています」(稲澤先生)
 先生が実践したのは、研究室がある23階まで階段を使うこと、大好きだったお酒をやめること、ジョギングでストレスを発散することでした。
 ダイエット後は定期健診を受けて、大腸、心臓、腎臓については、主治医と時期を相談して検診を受けているそうです。
「親族のがんが必ず遺伝するとは限りませんが、リスクが高い部位を知り、生活習慣を改めて、検査を受けることが早期発見につながります」

(毎日が発見2017年4月号より抜粋です。購入希望の方はこちらをご覧ください。)

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