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トップ > 健康・レシピ > 渡辺祥子さん-あの人の健康法
あの人の健康法 渡辺祥子さん 映画評論家
『毎日が発見』本誌の連載、発見玉手箱のDVD評を執筆していただいている、映画評論家の渡辺祥子さん。今回取材のために、あらためて年齢を伺ってびっくりしました。開口一番“私、不健康ですよ”と笑っておられましたが、いつも明るく楽しく仕事をこなしていらっしゃる、渡辺さんの元気の素について聞きました。
あの人の健康法 “渡辺さんはよく歩く”と担当編集者からも聞いていますが。
お散歩は大好きなんですけど、私の場合、適当に歩いたらそこからタクシーに乗って移動して、またお散歩して、疲れたらタクシーで帰るという感じなんです。だから人から「それは散歩じゃない」と言われます(笑)。でももし乗り物を使わなかったら、歩く範囲は限られるでしょう? それじゃつまらないし。今は谷中や根津に凝っているんです。最近、おいしい餃子屋さんを見つけたので、友達を誘って食べに行ったりしています。

子供の頃は、坂を上り下りして通学していましたし、通っていた中学・高校の近くに桜蔭坂というすごく有名な坂があって、そこが本当にすごい斜度の坂で。6年間通ったんですけど、その坂を上って育つ子はみんな脚が太いって、隣の学校の男の子にからかわれていました(笑)。でもおかげで足腰が丈夫ですから、その時のことは今すごく役に立っていると思います。

それから、うちは住宅街で坂が多くて、家からタクシーを拾えるところまでが遠いんですね。だから、駅に行くにもどこに行くにも、必ず坂を上り下りしてしなくてはいけないんです。自転車なんて、帰りに捨てたくなりますよ(笑)。以前万歩計で計ったときは、駅までちょっと回り道をしたら、だいたい片道で3,500歩ぐらいでした。1日で自然に1万歩ぐらいは歩いているなと思います。
あの人の健康法 映画を観て原稿を書くのは、座りっぱなしでかなり疲れるのでは。
日本で今年1年間に公開される映画は、洋画と邦画併せて800本を超えるだろうと言われていますけど、私が観られるのは、そのなかでもせいぜい250本くらいですね。それでも大変で、眼がすごく疲れます。だから、普段は必要以上には眼を使わないようにしたいんですけど、仕事でパソコンを使うし、テレビとかも観ちゃうし、眼は本当に疲れますね。

最近その疲労解消のためにやっているのは、スーパーの袋を風船みたいにふくらませて、肘で打つという体操。それがいいと聞いてやってみたら、肩こりが和らいだような気がしたんです。毎日100回ぐらいはやりますよ。
あの人の健康法 最近、楽しんでいること、夢中になっていることは?
年に3、4回はロンドンやニューヨークに行って、ミュージカルを観ます。昨年はイギリスのストラトフォード・アポン・エイボンに行きました。そこはシェイクスピアゆかりの街で、長年行くのが夢だったんです。あと、年末年始は3週間近くニューヨークに滞在して、ミュージカルや日本では上映しない映画を、思う存分観るのが恒例になっています。

私、楽しいことや好きなことには、ガンガン行っちゃうんですよね。この間も忙しい中、舞台を観にブロードウェイに行ってきました。私、『007』が大好きで、新しくジェイムズ・ボンドになったダニエル・クレイグと、『X-Men』のヒュー・ジャックマンが大好きなんです。で、そのふたりが共演すると聞いて、“これは何をおいても観にいかなくては!”と舞台を観るためだけに2泊4日で行ってきました。
あの人の健康法 大好きなこと(映画)が仕事だと気が抜けないし、
どう折り合いをつけていらっしゃいますか?
皆さんよくそうおっしゃるんですけど、あまり気にしないようにしています。せっかくしたい仕事をしているんだし、ずっと続けていきたいから、そのためには少しくらい大変だったり、努力はしなければいけないでしょ?

フリーランスですから、原稿の締切が3、4本重なって忙しいときもあれば、ゼロの日もあってその時々で量が変わりますが、本当に仕事が重なったときは「ごめん、できない」って正直に断っちゃいますし、徹夜をしなければできないような仕事はしません。

ただ、テレビやラジオの仕事は絶対に代わりがききませんから、私も健康管理を気にしなくてはいけないと思っています。だから夜遊びと無理はしない、外国に行って帰ってくる日にちも、その仕事の2日前には絶対に帰ってくるというふうに、スケジュールはゆるく設定してあります。それ以外は特に何もしていないです(笑)。

この仕事をしていてすごくいいのは、例えば私が観たいと思った映画が、企画から始まって完成して観られるまでに3年かかるということがよくあるんです。で、待ちに待ったその映画を観ちゃうと「ああ、終わっちゃった」と思うんですけど、絶対に次から次へと新しい映画が生まれますから、それを追いかけているうちに、年を忘れてしまうんです。大好きな『007』シリーズだって、あと2年待たないと新作が出ませんけど、観られるという喜びがありますからね。それが嬉しいんです。いつまでも、観たい映画を追いかけている人生ですね。
取材・文・撮影/ペットオフィス
渡辺祥子さんの健康カルテ
あの人の健康法 渡辺祥子さん 映画評論家
長年行くのが夢だったという、イギリス・ストラトフォード・アポン・エイボンを訪れた際のショット。
あの人の健康法 渡辺祥子さん 映画評論家
今秋ブロードウェイを訪れた時、劇場で配られたパンフレット。真ん中がダニエル・クレイグとヒュー・ジャックマン主演の「ステディ・レイン」。「ミュージカルを観に行くのは、完全な趣味。原稿を書く必要もありませんし、とてもいい気分転換になりますね」
SCREEN新書『“食”の映画術 映画の中の食べ物から見た世界』のご紹介
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SCREEN新書
『“食”の映画術 映画の中の食べ物から見た世界』

映画に登場する食事シーンや食べ物・飲み物を通して、さまざまな話題にアプローチする映画エッセイ集。

映画大好き、食べることやお料理することも大好きという渡辺さんならではのユニークな切り口で、思いもよらないテーマが導き出されてきます。ただストーリーを追うだけでなく、こういう映画の見かたもできるということを教えてくれる、異色の1冊です。

出版社:近代映画社
定価:945円(税込)

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