




連載第1回目を明るい話から始められないことが残念ですが、私たちを取り巻く今年の経済状況は昨年以上に厳しくなりそうです。
世界的な経済危機、金融危機は一段と深刻化し、会社の業績は悪化。私たちの給料が下がり、ボーナスがカットされ、正社員を対象としたリストラが行われるでしょう。
消費者の財布は固く締まり消費が冷え込むから、会社の業績がさらに悪化する。そこで個人が積極的に消費して経済を活性化させましょう――そう言う経済の専門家がいます。政府の定額給付金の発想も同じです。
でも私はこれは「ウソ」だと思っています。今回の経済危機の震源地は米国、そして欧州です。不景気の大津波が日本を襲っているのです。そうした状況の中で、私たちが取るべき行動は「消費を控えて現金をしっかり貯めておくこと」しかありません。
現金を貯めるためには収入を確保しなければなりません。会社は好条件で希望退職を募るかもしれませんが、自分からは絶対に辞めないこと。できれば(専業主婦の)妻も仕事をして給料の減収を補いましょう。
それでも辞めることになったら、就職活動を全力で行うこと。今の雇用状況は早い者勝ちですから「ゆっくり休んで」なんて言ってられません。
そうやって額に汗して得た大切なお金は預貯金で貯めること。今、投資経験のない人が、株式や投資信託で運用してはいけません。今年の株式市場は乱高下しながら下がっていくことが予想されるので、投資しても投資しても砂漠に水をまくようにお金が消えていくだけです。

「毎日が発見」世代は“もったいない”という気持ちで毎日生活していると思います。それでも生活を見渡すといくつかのムダが発見できるはず。その代表が生命保険。子供が小さいときには必要だった死亡保障、子供が成人した今もその保障額が必要でしょうか? 予定利率が高い時代に加入した保険なら解約しなくてもいいでしょうが、保障を見直して保険料を下げる工夫をしましょう。
新しいローンは組まないこと。既に借りている住宅ローンは返済プランを再チェック。返し始めから10年間は繰り上げ返済の効果が高いのですが、後半に差し掛かっていたら、繰上返済せずに手元の現金を増やすという選択肢もあるでしょう。
家計のスリム化の目標は1割。浮いた1割のお金は、もちろん預貯金に回すのです。
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取材・文/やまもとのぶゆき
(2009.1)
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