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トップ > 荻原博子のしあわせマネー講座 > 『毎日が発見』世代の大きな節約法教えます

荻原博子のしあわせマネー講座/第15回

『毎日が発見』世代の大きな節約法教えます

(Sさん 愛知県 50代)『もうすぐ年金生活に入ります。政治も安定していないし、年金問題、長寿社会に対して不安がいっぱいです。どんなふうにお金のことを考えたらいいでしょうか』

こんにちは、荻原博子です。今回も読者の方からの質問にお答えします。私たちの世代が生活するなかで、大きな節約効果が期待できる方法をアドバイスします。これまでの復習も含めながら、いろいろな節約法とお金の知恵をまとめています。

政治も経済も混迷しています。このコーナーでは、自分の生活は自分で守っていく方法をアドバイスします!

人生経験を生かして、
さらに効果的なマネー管理を

毎月給料がいただけた現役時代と違い、年金生活に入る(入っている)『毎日が発見』世代は、お金について、現役時代以上にしっかり管理すべきです。かといって節約ばかり気にしていては、生活に潤いがなくなります。節約するところは節約する、使うところは使う、そのメリハリを大切にしてください。人生経験を積んだ『毎日が発見』世代だからこそ、それができるのです。


今回はもっと大きな節約術を中心に、出ていくお金、守るお金、使うお金をテーマにお話ししましょう。

『毎日が発見』世代のお金管理のポイント

もっと大きい節約術<医療費編>

定年退職後に加入する健康保険の選び方

会社を定年退職して再就職しない時、通常は市区町村の国民健康保険に加入することになります。ただ希望すれば現役時代に加入していた健康保険を任意継続することができます。継続できる期間は任意継続被保険者となった日から2年間。ただし保険料は今まで会社が負担していた分も自己負担となるため、増えることになります。任意継続する場合と国民健康保険の場合とどちらが保険料が安いかは、概ね退職するときに総務担当者などに調べてもらうことができます
参考サイト:定年退職後の健康保険の手続き

信頼できるホームドクターを持とう

どんなに健康に留意していても、やはり病気にはかかるもの。そんな時に頼りになるホームドクター(かかりつけ医)を作りましょう。医療費が高い米国では、まずホームドクターの診察を受け、必要であれば大病院の専門医を紹介してもらいます。そのほうがたらい回しにされず、時間面でも費用面でも効率的に治療が受けられるからです。 健康保険制度が整っている日本ではいきなり大病院を訪れる人も目立ちますが、専門医にたどり着くまでに時間がかかることも多いようです。また200床以上の病院に、他の医療機関の医師の紹介状がなく訪れる場合は2000円〜5000円程度の「初診時保険外併用療養費」がかかるため、まずはホームドクターの診察を受け、必要であれば専門医宛の紹介状を書いてもらうようにしましょう。

長期処方で通院費を減らそう

持病の治療では、薬をもらう(処方してもらう)ためだけに病院に通うことになります。通常は2週間分を一度に処方することが多く、月に2回も病院に通うのは時間も交通費ももったいない気がします。そんなときは、かかりつけの医師に「長期処方」のお願いをしてみましょう。現在は一部の薬を除いて処方日数(投薬期間)に上限がなくなっており、医師の判断で多めに処方することができるからです。

高額療養費制度を活用する

医療保険や介護保険には、月単位で一定限度額を超えた分を戻してくれる「高額療養費制度」「高額介護サービス費制度」があります。 ただ「高額療養費制度」を利用しても、年間の合計額ではかなりの額に達することも。そこで年間の上限額も決められています。例えば70歳以上の標準的な収入の世帯の入院医療費の上限は年間53万2800円で、これを超えた自己負担額は全額払い戻しされます。高額介護サービス費の上限は年間44万6400円。

参考サイト:高額療養費制度


それは良いとしても、医療保険と介護保険の両方の制度を利用した場合の上限は合計で97万9200円。 制度を利用しても、年金生活者には厳しい負担額です。


そこで「高額医療・高額介護合算制度」ができました。この制度を利用すると両制度の合計限度額が56万円になり、限度額を超えた分は申請して認められると後から支給されます。 ただしこの制度は国民健康保険に加入している夫婦同士、後期高齢者医療制度加入している夫婦同士というように同じ医療保険制度に加入していること(医療保険上の世帯)が条件です。

参考サイト:高額医療・高額介護合算医療制度

もっと大きい節約術<生活費編>

広い家は貸して賃貸マンションに住む

夫婦2人世帯になったら、生活をコンパクトにすることも考えましょう。子どもたちが巣立った後、広い一戸建てに夫婦2人で住むのは掃除の手間も光熱費もかかるし、セキュリティ面でも不安が残ります。そこで一定期間だけマイホームを貸して、夫婦は利便性の良い場所にある賃貸マンションで暮らすという方法を検討してみましょう。例えば家賃20万円で貸して家賃10万円のマンションで暮らせば、毎月差額の10万円が収入になります。
もし現在住んでいる家をリフォームする時は住宅エコポイントや各種補助・減税制度も用意されています。自治体などに相談して下さい。

車は燃費のいいコンパクトカーに

地域によっては、公共交通機関が発達していなくて、日々の買い物や病院通いなどに車利用が必須というところもあります。だからといって、今まで乗っていた大型車は不要では? 買い換え時期が来たら、税金が安くて燃費が良いコンパクトカーを検討しましょう。小さな車は運転もしやすく、狭い駐車スペースでも楽に駐められます。
なお当初2010年3月末が期限だった「エコカー補助制度」は、2010年9月末までに延長されました。

荻原先生

守るお金

お金は運用せずに預貯金に預ける

第2回のマネー講座でもお話しましたが、今の投資環境ではお金を株や投資信託などのリスク商品で運用することはオススメしません。元本が保証された定期預金などで、今あるお金をしっかり守りましょう。
その一方で退職後の支出の計画はしっかり立てておくこと。住宅ローンが終わっていれば、夫婦2人の生活関連費用は、子どもと一緒に暮らしていた時の6割程度で済むはずです。もしも6割の生活費でも生活が苦しいようなら、定年退職後も働かなければなりません。だからといって悲観することはありません。働くことでお金とともに生きがい、やりがいを得ることができるからです。

妻のもらい忘れ年金をチェック

年金受給で知っておきたいことは「もらい忘れ年金」の存在です。夫はもちろん、妻に会社勤めの経験があるのなら、申請し忘れている企業年金が受け取れるかも知れません。企業年金連合会のデータでは企業年金を受けることができるはずの人の4分の1に相当する143万人が請求していないそう。たとえわずかな額でももらえる権利のある年金はもらうべきです。

使うお金

お金を貯めるのは使うため。『毎日が発見』世代ならきれいに使うことも心がけたいものです。もし現役時代にできなかった夢があるのなら、たっぷりある時間を使って叶える。そのために使うお金なら惜しくありません。体が自由に動くうちに夫婦で旅行三昧というのも楽しいでしょう。


ボランティアもいきがい、やりがいになりそうです。現役時代の経験や知識が生きるボランティアなら、より大きな社会貢献ができそうですね。


以上のように出ていくお金、守るお金、使うお金がきちんと管理できれば、第二の人生に対する不安も解消するはず。これからも楽しい『毎日が発見』の日々を過ごしてください。

取材・文/やまもとのぶゆき
(2010.3)

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